生理検査

生理検査

概要

生理検査は患者さんに直接接して身体の構造や機能を調べる検査です。記録された波形や画像を解析し、診断や治療に役立つ情報を臨床の先生へ提供しています。主な検査には心電図、呼吸機能、神経生理、および超音波(エコー)検査があります。

生理検査室では、患者さんが安全に安心して検査を受けることができるように心がけています。不安なことがあれば、どんなことでもお気軽におたずねください。

また、同性の技師を希望される方は、受付にお伝えください。ただし、その場合には待ち時間があることや順番が前後することがありますのでご承知ください。

生理検査受付

生理検査受付

心電図検査室

心電図検査室

心電計

心電計

血圧脈波検査装置(左) 心電計(右)

血圧脈波検査装置(左) 心電計(右)

心電図検査

心電図検査には安静心電図、運動負荷心電図、長時間心電図などがあります。

心電図は心臓の電気的な活動を記録することで、不整脈や虚血性心疾患などの異常を調べる検査です。胸部と手足に電極を装着し、心電図の波形を記録します。

運動負荷心電図は運動によって心臓に負荷がかかった際の心電図変化を記録し、運動により誘発される症状や心電図異常の有無を調べます。運動負荷の方法には、階段昇降やルームランナーのような機器の上を歩くトレッドミルがあります。

長時間心電図は日常生活中の心電図を記録することで、安静時心電図検査では見つけにくい動悸や胸痛の原因を調べる検査です。

検査には、24時間記録するホルター心電計と最長7日間記録できる長時間心電記録器があります。長時間の記録により不整脈を発見しやすくなり、早期発見・早期治療につながります。どちらの検査も入院の必要はありません。

また、7日間記録の機器では、シャワーや半身浴も可能です。患者さんには行動記録表を記入していただき、症状と心電図変化との関連を確認します。

心電図波形

心電図波形

トレッドミル検査室

トレッドミル検査室

小さく軽量なホルターレコーダー

小さく軽量なホルターレコーダー

ホルターレコーダー装着位置

ホルターレコーダー装着位置

呼吸機能検査

肺機能検査

肺の大きさや働き、気管支の状態を調べる検査です。検査では大きく息を吸ったり吐いたりしていただきます。正確な結果を得るためには、患者さんのご協力がとても大切です。安心して検査を受けていただけるよう、事前に検査の流れやポイントを丁寧にご説明いたします。

呼気中一酸化窒素濃度

呼気中の一酸化窒素(NO)濃度を測定して気道の炎症状態を評価する検査です。気管支喘息の診断や治療効果の判定・コントロールの指標として広く用いられています。検査はモニター画面を見ながら、約10秒間一定の速度で息を吹き込みます。

肺機能検査室

肺機能検査室

肺機能検査 VPCの実際

肺機能検査 VPCの実際

神経生理検査

神経生理検査には脳波検査、末梢神経伝導速度検査、聴力検査などがあります。

脳波検査では頭部に電極を装着し、脳の電気的な活動を波形として記録します。脳の機能障害を調べることができ、特にてんかんの診断に有用です。

末梢神経伝導速度検査では手、足の末梢神経に電気刺激を与え、神経の伝わる速さや状態を調べます。運動障害(動きにくさ)や知覚障害(しびれ)の原因を調べるのに有用です。

聴力検査ではヘッドホンから音を聞いていただき、誘発電位を測定することで聴覚神経の経路に異常がないかを調べます。

新生児には、自動聴性脳幹反応(AABR)によるスクリーニング検査も実施しています。

脳波計

脳波計

脳波

脳波

神経伝導検査室

神経伝導検査室

超音波検査

超音波検査(エコー)は、非常に高い周波数の音波を利用して、体内の臓器の大きさや形態を調べる検査です。体の表面にゼリーを塗り、プローブを当てて検査します。

腹部、心臓、血管、甲状腺など、対象となる臓器は多岐にわたります。体内に向けて発射された音波の反射を解析することで、臓器の状態を画像として描出し、形態的な異常がないかを確認します。また、肝臓の硬さを測定する、シェアウェーブ検査も行っています。
腹部超音波検査では検査前の絶飲食が必要です。食事をすると胆嚢(肝臓の下にある袋状の臓器)が収縮し、小さな病変が見えにくくなるためです。

超音波診断装置

超音波診断装置

超音波検査室

超音波検査室

心臓エコー画像

心臓エコー画像

シェアウェーブ

シェアウェーブ

脂肪肝

脂肪肝

肝血管腫

肝血管腫

動脈硬化のない頚動脈

動脈硬化のない頚動脈

動脈硬化のある頚動脈

動脈硬化のある頚動脈

その他の検査

尿素呼気試験

呼気を採取して胃の中にピロリ菌がいないかを調べます。除菌治療後の判定にも用いられます。検査は検査薬を服用する前後で呼気を採取して行います。
※当日は絶食でお越しください。(少量の水であれば、検査の1時間前までなら摂取可能です)

血圧脈波検査

両腕と両足首の血圧を同時に測定し、動脈のつまり具合や血管の硬さを評価することで、動脈硬化の程度を調べる検査です。
※人工透析を受けている方、または血糖測定装置を装着している方は必ず事前にお知らせください。

皮膚組織灌漑流圧検査(SPP)+下記の検査も取り組んでいます

SPP検査は末梢血管の血流状態を評価し、下肢虚血の重症度評価や治療効果の判定に用いられる検査です。皮膚表面にある微小血管の血流の程度を調べます。検査は測定部位にレーザーセンサーと血圧カフを装着し、血液の流れを測定します。

SPP検査風景

SPP検査風景

簡易SAS検査(睡眠時無呼吸症候群の簡易検査)

睡眠時無呼吸症候群(SAS)の有無やその程度を調べる検査です。睡眠時無呼吸症候群は、睡眠中に呼吸が何度も止まることで低酸素状態となり、睡眠の質が低下します。
その結果、日中の強い眠気や集中力の低下などを引き起こすことがあります。
この検査では睡眠中に無呼吸が起きているか、またその停止時間を測定します。
ご自宅で就寝時に小型の機器とセンサーを装着していただき、一晩検査を行います。翌日に機器を返却していただきます。

24時間血圧測定

24時間血圧測定検査は、携帯型の血圧計を装着し、昼間は30分ごと、夜間は1時間ごとに自動で血圧を測定し、1日の血圧変動を調べる検査です。この検査により、高血圧の正確な診断 、内服薬を服用する時間の検討や薬の効果が適切に続いているかの確認などが可能になります。

生理検査担当者は下記の検査にも取り組んでいます

・TAVI(経カテーテル的大動脈弁置換術)における心エコー検査

・脳外科、整形外科領域における手術中の誘発電位モニタリング