
教育プログラム
専門・
認定看護師
看護のスペシャリストを育てる
幅広い知識が求められる看護において、より専門的な経験や知識を有する看護師であることを証明する資格「専門・認定看護師」。当院では19の看護分野において多数のスペシャリストが活躍しています。深い知識を用いた高度な看護はもちろんのこと、他の看護師の教育や環境改善などさまざまな使命を担う、専門・認定看護師の主な役割をご紹介します。
専門看護師の役割
特定の専門分野において卓越した看護実践能力を発揮し、実践・相談・調整・倫理調整・教育・研究の6つの役割を果たすことで、複雑で解決困難な看護問題を持つ患者さんだけでなく、ご家族にも水準の高い看護ケアを効率よく提供します。
がん看護専門看護師
複雑で解決困難な看護問題をもつがん患者さんやご家族および集団に対して、水準の高いがん看護ケアを効率よく提供します。保健医療福祉の発展に貢献しがん看護学の向上を図ります。
急性・重症患者看護
専門看護師
緊急度や重症度の高い患者さんに対して集中的な看護を提供し、本人とそのご家族の支援、医療スタッフ間の調整などを行い、最善の医療が提供されるよう支援します。






認定看護師の役割
特定の分野で熟練した技術と知識を用い、医療施設から地域のあらゆる看護の現場において実践・指導・相談の3つの役割を果たすことで、看護の質向上ならびに地域包括ケアシステムの整備に貢献します。
(特定行為含む) 脳卒中リハビリテーション
看護認定看護師 慢性心不全看護認定看護師 心不全看護認定看護師
(特定行為含む) 訪問看護認定看護師 認知症看護認定看護師 糖尿病看護認定看護師 手術看護認定看護師 透析看護認定看護師
緩和ケア認定看護師
地域がん診療連携拠点病院の役割を遂行するため、現場において専門的な知識と看護技術を用いてがん患者さんとご家族を支援し、身体的、精神的苦痛を緩和させながらQOLの向上を図ります。
がん性疼痛看護認定看護師
地域がん診療連携拠点病院の役割を遂行するため、専門的な知識と看護技術を用いてがん患者さんとご家族を支援。疼痛のマネジメントや全人的なケアの実践を通じてQOLの向上を図ります。
皮膚・排泄ケア認定看護師
人工肛門や人工膀胱などのストーマ造設や、褥瘡などの創傷および失禁にともなって生じる問題に対して、専門的な知識や技術を用いて看護を実践し、患者さんやご家族のQOLの向上を図ります。
感染管理認定看護師
患者さんや医療従事者など施設全体を対象に、感染のリスクを最小限に抑えます。また、環境に配慮した効率的で経済的な感染管理を実践し、医療サービス全体の質を安全かつ向上させます。
新生児集中ケア認定看護師
急性かつ重篤な状態にある新生児に、身体的および心理的、社会的な障害が残らないよう、個別的なケアを計画から評価まで行います。また地域周産期医療センターとしての役割の遂行に貢献します。
集中ケア認定看護師
生命の危機状態にある患者さんや急性かつ重篤な状態にある患者さんに、専門的な知識と熟練した看護技術を用いて、水準が高く安全な看護実践を行うことで、重篤化を回避させます。
がん化学療法看護認定
看護師
外来および病棟のスタッフに薬の安全な取り扱いと適切な投与管理、副作用症状の教育と指導、マネジメントを行います。他部門との連携を推し進め、安全に治療ができる環境作りに貢献します。
摂食・嚥下障害看護認定
看護師
適切かつ安全な摂食・嚥下訓練の選択と実施を行います。患者さん・ご家族のセルフケア能力の向上を目指すとともに、スタッフのマネジメント能力向上のための支援にも取り組みます。
クリティカルケア看護認定
看護師(特定行為含む)
救急時や災害時において、救急看護領域の熟達した知識と技術を用いた的確な判断に基づき、トリアージや救急技術の実施、危機的状況にある患者さんやご家族への早期介入と支援を行います。
脳卒中リハビリテーション
看護認定看護師
脳卒中を発症した患者さんの急性期から回復までの全過程において、個別性、専門性の高い看護を提供することでQOL向上とセルフケア能力向上を目指します。
慢性心不全看護認定
看護師
慢性心不全の急性増悪を繰り返す病態的特徴をふまえ、患者さんの身体及び認知・精神機能・増悪因子の評価を行います。障害された身体機能の回復を促進し、心不全増悪の回避と予防に携わります。
心不全看護認定看護師
(特定行為含む)
心不全症状のモニタリングと評価、重症化予防を実施します。また身体所見から病態を判断し、手順書に基づき循環動態にかかる薬剤の投与量調整を行います。
訪問看護認定看護師
疾病や障害を持つ地域の人々の生活を支える看護実践の専門家・指導者として、在宅療養者の主体性を尊重したセルフケア支援、およびケースマネジメント看護技術の提供と管理を行います。
認知症看護認定看護師
認知症患者さんとそのご家族の支援に関する最新の治療と技術を用いて、水準の高い看護を実践します。また他の看護師や他職種と協働し、生命や生活の質、尊厳を尊重した看護を提供します。
糖尿病看護認定看護師
慢性疾患である糖尿病を患っている患者さんの生涯全般の期において、各時期の身体的状況や心理的状態、変化する発達段階・発達課題に応じてアセスメントし、適切な支援を行います。
手術看護認定看護師
手術侵襲を最小限にし、二次的合併症を予防するための安全管理を行います。また手術を受ける患者さんに対し、周術期における継続看護の実践を通して、手術看護の質向上に努めます。
透析看護認定看護師
腎臓病患者さんが病期に応じた自己管理を行うことで、腎代替療法が必要となる時期を遅らせるとともに、透析導入に至った後には、安定した透析治療を継続できるよう看護を実践します。