生理検査

概要

生理検査室は、受付担当1名、臨床検査技師10名のスタッフが担当しています。心電図検査、肺機能検査、神経生理検査、超音波検査などを行っています。予約検査もありますが、ほとんどの検査において緊急対応ができます。超音波検査では、日本超音波医学会が認定する『超音波検査士』5名(消化器領域4名、循環器領域2名、体表臓器1名)、日本血管外科学会等が認定する『血管診療技師』2名がいます。(複数領域の所有者あり)

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    ●生理検査受付

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    ●心電計

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    ●肺機能検査機器

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    ●血圧脈波検査装置(左) 心電計(右)

心電図検査

標準12誘導心電図(安静時に記録する10秒程度の心電図記録)のほかマスター負荷試験(階段の昇降による運動を行ったあとの心電図記録)、トレッドミル検査(ベルトの上をスピードと傾斜を段々と変化させ心臓に少しずつ大きな負荷をかけながら心電図や血圧を記録する検査)があります。不整脈検査では、小さな記録計を体につけ24時間程度の日常生活での心電図記録を行う『ホルター心電図検査』を行います。平成25年度から心臓疾患をもつ方の運動療法を行う最適運動量を測定する心肺機能検査(CPX)を開始しました。トレッドミル検査、心肺機能検査は予約検査で医師が検査を実施します。

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    ●トレッドミル検査風景

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    ●ホルターレコーダー

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    ●小さく軽量なホルターレコーダー

呼吸機能検査

一般的には肺活量(SVC)と努力性肺活量(FVC)を行います。基準値は人ごとに異なります。その方の
年齢、性別、身長から基準値が導き出されます。基準値に対してその方の肺の状態はどの程度であるかを求め
ます。呼吸器に異常が疑われる方には、機能的残気量(FRC)や肺拡散能(DLCO)の検査を行います。

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    ●肺機能検査機器

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    ●肺機能検査風景

神経生理検査

主に脳波検査、末梢神経伝導速度、聴力検査などを行います。脳波検査では脳の機能障害がわかり特にてんかんの診断に有用です。末梢神経伝導速度検査では運動障害(動きにくさ)や知覚障害(しびれ)の原因を調べるのに有用です。音を聞かせながら誘発電位を測定することで聴覚の障害を検出します。新生児では自動聴性脳幹反応(AABR)を実施しています。
平成25年度には法的脳死判定に用いるポータブル脳波計が更新されました。

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    ●神経伝導速度測定風景

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    ●平成25年度に導入されたポータブル脳波計

超音波検査

超音波検査は、非常に高い周波数の音波を利用し体の中の各臓器の大きさや形態を調べる検査です。まれに超音波検査とエコー検査は別のものと思われますがこれは同じ検査です。
腹部、心臓、血管、甲状腺など対象となる臓器は多岐にわたります。体内に向けて発射された音波の周波数の変化を調べることにより体内の血流を画像としてとらえることができます。
腹部超音波検査では検査前の絶飲食が必要です。検査前に食事をすると胆嚢(肝臓の下にある袋状の臓器)の収縮を来し、小さな病変の検出がしにくくなるからです。

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    ●超音波診断装置

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    ●超音波診断装置

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    ●診断風景

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    ●心臓エコー画像

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    ●脂肪肝

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    ●肝血管腫

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    ●動脈硬化のない頚動脈

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    ●動脈硬化のある頚動脈

その他の検査

尿素呼気試験

胃の中にピロリ菌がいるか呼気を採取して検査します。尿素試薬を飲んで20分後に呼気を採取し菌により分解された尿素試薬からの物質が呼気の中に検出されるか否かを検出することで胃内のピロリ菌の有無をみる検査です。
絶飲食の状態で検査を行ないます。除菌治療後の判定にも利用されます。

血圧脈波検査

左右の腕と下肢の血圧を同時に計測することにより、血管内を伝搬する脈波の速度を求めることができます。
下肢の血圧を腕の血圧で割るとABIという数値が得られます。ABIが0.9未満になりますと動脈硬化による下肢の血行不良が疑われます。

生理検査担当者は以上の検査のほか、下記の検査にも取り組んでいます

・心臓カテーテル治療における血管内超音波検査。
・脳外科、整形外科領域における手術中の誘発電位のモニタリング。

皮膚組織潅灌流圧検査(SPP)

下肢虚血の重症度を評価する検査法の1つです。
皮膚レベルの微小循環の指標で、どの程度の圧で微小循環が灌流しているかを示しています。虚血が疑われる場所にセンサーを置き、測定します。

●SPP検査風景

簡易SAS検査

平成26年7月に導入しました。
SASとは睡眠時無呼吸症候群(Sleep-apnea syndrome)のことで、寝ている間に何度も呼吸が止まり、十分に睡眠がとれない病気です。ご自宅で小さな機械とセンサーを装着して頂き、寝ている状態を記録します。