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外科系

産婦人科

確かな技術と丁寧な診療で
患者さんの安心をつくります

当科では、地域のクリニックなどと連携を行い、24時間当直体制で安心して治療を受けていただける環境を整えています。また、生まれてくるお子さまが人生のスタートを迎える場所として、日々細やかなケアや診療を心がけています。

病棟

中病棟5階

外来

中央診療棟1階

対象疾患

合併症等を持つハイリスク妊娠や分娩/子宮筋腫/卵巣嚢腫/子宮内膜症 ほか

スタッフ

周産期母子医療センター長兼産婦人科第一部長
中村 浩美

主な専門領域及び認定医、専門医など

  • 日本産科婦人科学会専門医・指導医
  • 日本周産期新生児医学会母体胎児指導医
  • JーCIMELSインストラクター
  • 母体保護法指定医
  • 日本産科婦人科遺伝診療学会会員

医師資格取得年度

  • 平成3年

腫瘍部長
森 正彦

主な専門領域及び認定医、専門医など

  • 日本産科婦人科学会専門医・指導医
  • 日本婦人科腫瘍学会専門医
  • 日本産科婦人科内視鏡学会認定医
  • 日本内視鏡外科学会認定医
  • 日本産婦人科手術学会会員
  • 日本メディカルAI学会会員
  • 日本エンドメトリオーシス学会会員

医師資格取得年度

  • 平成17年

産婦人科第二部長
松川 哲

主な専門領域及び認定医、専門医など

  • 日本産科婦人科学会指導医・専門医
  • 日本周産期新生児医学会専門医
  • 日本女性医学会女性ヘルスケア暫定指導医・専門医
  • 日本性感染症学会認定医
  • 日本産科婦人科遺伝診療学会認定(周産期)
  • 日本生殖医学会会員
  • 東洋医学会会員
  • 母体保護指定医

医師資格取得年度

  • 平成17年

産婦人科主任医長
篠根 早苗

主な専門領域及び認定医、専門医など

  • 産婦人科全般
  • 日本産科婦人科学会専門医
  • 周産期新生児学会会員
  • 母体保護法指定医
  • 日本産科婦人科遺伝診療学会会員

医師資格取得年度

  • 平成18年

産婦人科主任医師
柘植 志織

主な専門領域及び認定医、専門医など

  • 日本産科婦人科学会専門医
  • 日本周産期新生児医学会母体胎児専門医
  • 日本がん治療認定医
  • 麻酔科標榜医
  • 人類遺伝学会会員
  • 日本産科婦人科遺伝診療学会会員

医師資格取得年度

  • 平成26年

産婦人科医師
山下 和俊

県立多治見病院産婦人科では、やる気のあるスタッフを求めています。
研修医やレジデントを希望してみえる学生や研修医の皆様は、こちらのHPを是非ご覧ください。

外来診療表|産婦人科

婦人科

初診・再診

森 正彦

代務医

山下 和俊

松川 哲

中村 浩美

森 正彦

柘植 志織

産科

初診・再診

松川 哲

代務医

柘植 志織

中村 浩美

代務医

山下 和俊

産科ハイリスク外来

中村 浩美

概要

産科においては、合併症等を持つハイリスク妊娠や分娩を中心に、24時間当直体制で診療を行っています。子宮筋腫、卵巣嚢腫、子宮内膜症等の良性婦人科疾患の治療においては、内視鏡による手術を主に行っています。

特色

産科は、東濃地域唯一のNICU(新生児集中治療部)設置施設として周産期救急医療に力を入れています。中濃および東濃地域の医療機関との連携の下に、小児科(NICU)、麻酔科(ICU)や中央手術室の協力も得て、他の医療機関で、妊娠中や分娩中に異常が発生した場合に、赤ちゃんがお母さんのお腹の中にいる状態で当科へ緊急に搬送して妊娠中の異常や分娩中の異常の管理を行う母体搬送に力を入れています。
婦人科は、良性疾患に対しては、可能な限り開腹手術を避け、低侵襲性治療を行うという立場から、内視鏡手術(腹腔鏡下手術、子宮鏡下手術)に重点を置いて診療にあたっています。また、最近、希望者が多い腹腔鏡補助下筋腫核出術による子宮温存手術にも力を入れています。

1994年度に開始した腹腔鏡下手術は、2009年8月より、臍部単孔式手術へと基本術式を変更しました。また、当科では、気腹法ではなく、吊り上げ法により手術を行っています。

特色

(Takeda et al. Gasless single-port laparoscopic-assisted vaginal hysterectomy for large uteri weighing 500g or more. Eur J Obstet Gynecol Reprod Biol. 2016;203:239-44.)
対象となる疾患と術式としては、付属器摘出術(卵巣と卵管を全て摘出する場合)、卵巣嚢腫核出術、異所性妊娠手術、子宮全摘術としています。手術の進行状況に於いては、処置孔の追加あるいは開腹手術が必要となることは、従来と変わりません。この14年間に以下の症例数を経験しました。

⼿術術式

2009年̶2022年12⽉

付属器⼿術(核出術あるいは全摘出)

1459

腹腔鏡補助下腟式⼦宮全摘術

1603

異所性妊娠⼿術

243

その他

106

また、以前の多孔式の術式を合わせて、1994年から2022年12月末までに、7688名の患者さんの腹腔鏡下手術(子宮全摘術:3134件、卵巣腫瘍手術:2813件、筋腫核出術:1209件、異所性妊娠手術:513件、その他:184件。一部重複例あり)を担当させていただいてきました。
子宮筋腫の患者さんでは、ご本人の希望があれば、子宮を摘出することなく、筋腫核出術を腹腔鏡補助下あるいは子宮鏡下手術で行っていますし、卵巣腫瘍の患者さんであれば、悪い部分だけを切除し、可能な限り正常卵巣を残すように努めています。
当科で行う腹腔鏡補助下筋腫核出術について、説明させて頂きます。当科では、腹腔鏡補助下筋腫核出術を1209件に行ってきました。より傷が目立たない、そして安全性の高い手術として、2010年11月より、臍部と恥骨部の2ヵ所の傷から行う双孔式腹腔鏡補助下筋腫核出術を開始しています。図に示すように、以前の4ヵ所の傷に比べ、いずれ、外見上は傷が分からなくなるという美容上の利点の大きい手術方法と成りました。

特色2

(Takeda et al. In-Bag Manual Extraction of Excised Myomas by Surgical Scalpel through Suprapubic Mini-Laparotomic Incision in Laparoscopic-Assisted Myomectomy. J Minim Invasive Gynecol. 2016 Jul-Aug;23(5):731-8.)
1997年に開始した子宮鏡下手術は、粘膜下筋腫や内膜ポリープを対象としています。子宮鏡と呼ばれるカメラを子宮の中に入れて行う手術です。子宮腔内に病変が存在するときに、侵襲性の高い子宮全摘術を避ける点でも、大変有用な術式です。県立多治見病院産婦人科では、1998 年より2022年12月までに、1467件の子宮鏡下手術(筋腫:569件 内膜ポリープ:898件)を行ってきました。

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対象となる疾患は、粘膜下筋腫、子宮内膜ポリープ、中隔子宮等の子宮内腔病変が対象になります。摘出物の検査で、子宮内膜癌が見つかることもあります。子宮鏡下手術の実際は、①手術の開始時間により、手術当日朝(あるいは前日)より頚管(子宮口)拡張をラミケンという棒状の器具を入れて行います。通常は、まず3mm、2-3時間を置いて5mm のラミケンを入れます。入院は、手術当日(あるいは前日)の朝となります。②麻酔は、腰椎麻酔で行います。③手術は、灌流液を流しながら、ループ状の電気メスで行います。④異常が無ければ、術後1日目に退院となります。
当科では良性疾患の約95%は、お腹に大きな傷を残す開腹手術を行うことなく低侵襲性治療が可能となっています。また、同時に機能温存という点にも重点を置き手術療法を考えるように努力しています。

周産期関係の診療は、周産期母子医療センター長 兼 産婦人科部長の中村が中心になって行っています。出産に対するニーズの多様化により、正常な分娩であれば、開業医でという指向も強い現在ですが、その一方で、ひとたび異常が発生すれば、赤ちゃんやお母さんの生命に危険が及ぶ事態に陥ることもあります。
産婦人科医師不足の影響は、当地方でも深刻であり、周辺の公的な医療機関よりの産科診療の撤退が相次いでいます。
なんとかこの危機的状況下においても、東濃地域での周産期医療の崩壊だけは防ぎたいと考え、産婦人科医師、助産師、看護師が一丸となって努力しています。
平成20年4月より東濃地域周産期母子医療センターを開設し、更に地域周産期医療の連携を目的として、お産ネット東濃のHPを開設いたしました。産婦人科医師の産科当直体制により、365日24時間安全・安心の周産期医療を目指して、さまざまな努力はしていますが、医師や病床が不足している現状では、なかなか難しい状態にあり、克服に時間がかかると思います。
当科での年間の分娩数は、最近5年間、年間の分娩数は、400-500件で推移してきています。分娩件数は横ばいですが、母体あるいは胎児合併症による紹介あるいは母体搬送症例が多いため帝王切開術による出産の割合が高くなっています。令和2年の出産件数は517件でした。その内、母体搬送:121件 早産:152件、帝王切開による分娩:242件、双胎:17件でした。また、出産後に大量出血等で産褥搬送された例が、13件ありました。また、妊娠初期に紹介される 患者さんにおいては、中村医師を中心にハイリスク妊婦外来で妊娠中の管理を行い、状況に応じて入院管理としています。
総合病院内の産科であるための制限はいろいろとあり、開業医のようなサービスは提供できない部分もありますが、患者さんの要望も取り入れながら、分娩環境 の改善に努めています。平成12年度より希望のある方の場合には、分娩時の夫立ち会いを行っており好評でしたが、新型コロナウイルス感染予防対策として、現在立ち合いは見合わせております。

分娩予約の詳細につきましては “お産ネット東濃”をご覧下さい。

連携医療機関へのメッセージ

喫煙は「病気の原因の中で予防できる最大でかつ単一のもの」(WHO憲章)です。診療の安全性を確保するとともに、女性や子どもの健康を守る立場から、喫煙している方の診療を行っておりませんので、受診予定前には、十分な禁煙指導をお願いします。なお、緊急時はこの限りではありませんので、お気軽にご相談ください。最近、NICUあるいは産科病床が満床のため、搬送をお断りする例もあってご迷惑をお掛けしていますが、お産ネットホットラインでの一報をお願いします。