病院長あいさつ

病院長_近藤泰三

県立多治見病院は、1939年開院以来、主として東濃可児地域の医療における基幹病院としての役割を担ってまいりました。2010年4月には地方独立行政法人として新たに出発してから14年が経過し、様々な分野で改革を進めてきました。がん診療連携拠点病院、地域医療支援病院、災害拠点病院、感染症指定医療機関としての機能はもとより、救命救急センター、周産期母子医療センターは東濃可児地域の唯一の拠点として地域医療の充実に寄与してまいりました。緩和ケア病棟、精神科病棟、高精度放射線治療棟(2018年4月より2台稼働)、血液浄化センター(急性期透析部門)の開設を進め、2019年度には医療総合情報システム(電子カルテ)を更新いたしました。2023年には、岐阜県2つ目の造血幹細胞移植施設として稼働をはじめ、既に複数例の移植を行っています。

また、当院の最大のプロジェクトである新中央診療棟は2024年4月30日にオープンし、手術室を8室から11室へ拡充、手術支援ロボットおよびハイブリッド手術室の導入を行い、CTの高スペック化やMRIの増設等、診療機能を一層拡充しました。内装材に地元笠原産のタイルを使用し、東濃檜、美濃和紙を用いた照明器具を採用し、あたたかみのある空間を創出しました。

当院は、東濃可児地域の基幹病院として急性期医療を担うため多くの診療科を充実させ、住民、地域医療機関のニーズに応えて参ります。また、将来起こりうる災害に対応するため、電源施設の防御設備や、井水浄化設備を設置しました。住民の高齢化、就業人口の減少、社会保険制度の変革等様々な変化に“強い”県立多治見病院を目指してまいります。

基本理念としている「安全で、やさしく、あたたかい医療に努めます」の実践のため、より一層地域の皆様、各医療機関とコミュニケーションをとってまいります。ご支援、ご鞭撻のほど、よろしくお願いいたします。

2024年5月
院長
近藤 泰三

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