看護師
「特定行為」資格をもつ認定看護師

今回取材させていただいたのは、救急外来にて救急看護認定看護師として勤務する有我夏美さんです。

医師の到着を待たずに看護師が一定の医療行為を行える「特定行為」資格について、
当院では研修受講の支援や行為を実施するための環境整備を進めています。

有我夏美さん

救急のスペシャリストとして

救急看護認定看護師とは、名前にもある通り救急のスペシャリストのこと。主に現場で活躍するのが認定看護師の役割なので、常に勉強を積み重ねながら専門的な知識の部分で他のスタッフに影響を与えられるよう業務に取り組んでいます。救急外来では、まだ診断がついていない状態の患者さんをいかに安全、迅速、適切な治療に結びつけられるかがもっとも重要。医師と同じような視点でスピーディーな対応ができるよう、スタッフにも教育をしています。

豊富な経験と知識を後輩へとつないでいく

また、2020年に厚労省が指定する機関で特定行為に係る研修を受け、現在は「クリティカルケア認定看護師」に名称を移行しています。特定行為資格とは、医師の現場到着を待たず、看護師の判断で本来医師が施す治療行為を実施できる資格です。この資格を持つことで、救急の現場や在宅診療において医師がいなくても質の高いケアを適切なタイミングで行えるようになり、医師の負担を軽減することができます。特定行為資格をもつ看護師の育成は、国の政策としても奨励されているものです。当院の資格保持者は現在私一人ですが、体制を整えて自分がロールモデルとなり、後輩がどんどん続いてくれるよう活動していきたいです。