当院は、現在の中央診療棟及び東病棟救急関連部門の老朽化に伴い、医療・施設機能の強化を図るため新中央診療棟の整備を進めています。2023年2月現在では鉄骨工事を行っており、2023年4月に上棟予定です。2023年1月には病室や診療室のモデルルームが完成しました。これまで2Dの図面で確認していたものを3Dにすることで、実際に見て確認することが可能に。「実際の業務で使う際の問題点はないか」「使い勝手はどうか」など、医師や看護師をはじめとした現場で働くスタッフによる最終確認が行われています。
2パターン確認できる4床室
新棟には2パターンの4床室があり、効率的な確認のため、2つが融合した4床室をつくりました。小児科用の4床室は、兄弟で入院された患者さんがベッドをくっつけられるよう、ベッドとベッドの間のスペースを広めに確保。くっつけたときにも治療を行えるように、医療機器をつなぐコンソールパネルは縦型を採用し、ベッド間の中心に配置しました。
特別感のある1床室
個室である1床室は、入院される患者さんがゆったりとした気持ちで過ごせるよう上質感にこだわりました。床や壁の質感を4床室よりグレードアップし、落ち着いた空間へ仕上げる予定となっています。
清涼感のある青で統一した診察室
診察室は、多治見病院の近くを流れる土岐川からインスピレーションを得た青を基調としています。清涼感を感じさせつつも冷たすぎない青を選び、患者さんが安心して診察を受けられる空間を目指します。コンセント等の位置は、診療科ごとの使い勝手に合わせて決定しています。
新棟では医療・施設機能をより強化します。特に、手術室は広く設計し現代の医療現場に合ったつくりに。X線による血管造影装置と、清潔度の高い手術室を組み合わせた「ハイブリッド手術室」を採用するほか、新しい手術ロボットの導入も決定しています。2023年12月末に完成予定、2024年4月に開院予定です。
工事に際しましては、安全の確保に十分な対策を立てて進めてまいります。工事期間中は何かとご不便・ご迷惑をおかけいたしますが、何卒ご理解とご協力を賜ります。