当院は、現在の中央診療棟及び東病棟救急関連部門などの老朽化に伴い、医療・
施設機能の強化を図るため新中央診療棟の整備を進めています。手術・診療機能の拡充
をはじめ、スタッフの業務効率化、患者さんの負担軽減、防災機能の強化を図ります。
<新中央診療棟の3つの特徴>
新中央診療棟は、病院空間のリニューアル、診療機能の拡充、患者さんの負担減の3つがポイントとなっています。
1.病院空間のリニューアル
内装材には地元産のタイル、東濃檜、美濃和紙を用いた照明器具を採用し、あたたかみのある空間を創出。各診察室、待合等は、ゆとりあるスペースを確保し、患者さんのプライバシーに配慮した構造となっています。
2.診療機能の拡充
手術室数を8室から11室に増設。内視鏡手術支援ロボットとハイブリッド手術室も導入しました。中央放射線部、内視鏡室も機能を拡充し、中央放射線部はCT3台のうち1台を高スペック化。MRIは2台から3台へ増設しました。
3.患者さんの負担減
これまで分散配置されていた救命救急センター、外来、中央放射線、臨床検査、内視鏡、手術などの主要機能を集約配置したことにより、外来、検査、手術等の連携が改善。患者さんの負担軽減につなげます。
入院・手術の体制も充実
新中央診療棟は、地上5階、塔屋2階で、鉄骨造となっており、免震構造、防災ヘリコプターが発着可能なヘリポートを備えています。病床数は105床(うち、救命救急センター20床、NICU9床、GCU11床)、手術室は11室と、入院・手術の体制も充実しています。
東濃地域初の内視鏡手術支援ロボット・ハイブリッド手術室の導入
新中央診療棟には、ロボット手術室とハイブリッド手術室を各1室確保しています。内視鏡手術支援ロボットは、腹腔鏡手術を支援するもの。患者さんのお腹にあけた小さな穴に手術器具を取り付けたロボットアームと内視鏡を挿入し、医師がサージョンコンソールと呼ばれる操作ボックスの中で内視鏡画像を見ながらロボットを操作します。傷口が小さく、出血量も少ない低侵襲、3Dの立体画像による見や
すさ、細かな動作が可能な機能性の良さなどがメリットとして挙げられます。
ハイブリッド手術室とは、X線による血管造影装置と、清潔度の高い手術室を組み合わせたもの。その場の画像検査だけでなく、手術以前に行った画像検査も利用できるため、解像度の高い画像を見ながらのカテーテル治療や精度の高い手術が可能となります。