地域がん診療拠点病院

登録対象と方法について

登録対象と方法について

◆登録対象となる腫瘍の種類
 がん診療連携拠点病院等での院内がん登録においては、登録対象を全国がん登録と同様に、 『国際疾病分類-腫瘍学第3版(3.1版)』(厚生労働省大臣官房統計情報部)(以下、「ICD- O-3」という)における形態コードの性状コードが2(上皮内癌)もしくは3(悪性、原発 部位)のもの。ただし、以下の腫瘍については、例外的に登録の対象とする。
 a)中枢神経系腫瘍
   〈2015年症例以前〉
   脳腫瘍に関しては、原則的に良性であっても、登録対象とする。脳腫瘍での登録の対象と
   なる部位は、ICD-O-3の局在コードでは以下の通りとする。
   C70.0, C70.9, C71.0-C71.9, C72.2-C72.5, C72.8, C72.9, C75.1-C75.3
   〈2016年症例以降〉
   頭蓋内に原発した、いわゆる「脳腫瘍」のみならず、髄膜・脳・脊髄および中枢神経系に
   発生した腫瘍に関しては、原則的に良性であっても登録対象とする。ICD-O-3の局在コー
   ドでは以下の通りとする。
   C70.0, C70.1, C70.9, C71.0-C71.9, C72.0, C72.1, C72.2-C72.5, C72.8, C72.9,
   C75.1-C75.3  b)消化管間質腫瘍(GIST)
〈2016年症例以降〉
   ICD-O-3の形態コードで8936/1となる性状不詳および8936/0となる良性の消化管
   間質腫瘍(GIST)は、原発部位にかかわらず、登録対象とする。
 c)境界悪性の卵巣腫瘍の一部〈2016年症例以降〉
   死因統計に用いられる「疾病、傷害および死因統計分類提要 ICD-10 準拠」に従い、ICD-
   O-3の形態コードで8440~8479の範囲の性状不詳腫瘍で、卵巣に原発するものは、
   性状コードが「/1」であっても、登録対象とする。
   具体的には、卵巣に原発した以下の形態コードとなる腫瘍とする。
    8442/1(境界悪性漿液性のう胞腺腫) ※ICD-O-3の表記は「漿液性のう胞腺腫、境界悪性」
    8444/1(境界悪性明細胞のう胞腺腫)
    8451/1(境界悪性乳頭状のう胞腺腫) ※ICD-O-3の表記は「乳頭状のう胞腺腫、境界悪性」
    8462/1(境界悪性漿液性乳頭状のう胞腺腫)
    8463/1(境界悪性漿液性表在性のう胞腺腫)
    8472/1(境界悪性粘膜性のう胞腺腫)
    8473/1(境界悪性乳頭状粘膜性のう胞腺腫)
◆登録対象となる腫瘍の範囲
 上記の登録対象となる腫瘍の種類に該当するもののうち、入院・外来を問わず、当院に
おいて、当該腫瘍に対して初回の診断が行われた腫瘍を登録対象とする。
当院での新規の診断患者、他施設での診断後に当院を初診患者であり、初発例、再発例を含む。
 また、治療を行わない経過観察例も含まれる。
◆登録方法
 1腫瘍1登録となるように登録することとする。1腫瘍1登録の原則に基づき、同一患者に
 複数のがん病巣が存在し、それらが臨床的・病理学的に独立した“がん”と診断された場合、
 多重がんであるとする。
◆集計項目の定義
 集計項目は、「がん診療連携拠点病院等院内がん登録標準登録様式2016年版」において
 定義された標準登録項目とした。
 ◇部位区分
  「表1 部位分類コード対応」 に基づき集計。上皮内癌等を含む性状コード/2、
  /3および、「登録対象となる腫瘍の種類」に記した性状コード/0、/1を持つ症例の合計を集計単位とし        ている。(ICD- O-3の性状コード使用)
 ◇症例区分  当該腫瘍の診断および初回治療の過程に、当院でどのように関係したかを判断するための項目。          症例区分「80.その他」については、セカンドオピニオンや他施設診断症例で、治療目的に紹介
        されたが、当院では治療を行わず、他施設へ紹介された場合も含まれるため、本集計では含まれ           ていない。
 ◇来院経路  当該腫瘍の診断・治療のため、どのような経路によって当院を受診されたのか知るための項目。
 ◇発見経緯  当該腫瘍が判断される発端となった状況を知るための項目。
 ◇病期分類  UICC(国際対がん連合)TNM悪性腫瘍の分類第7版に準拠して、T(腫瘍の大きさ、範囲)、
        N(リンパ節転移)、M(遠隔転移)等各区分から導かれるステージ。肝臓については、
        わが国の一般的な臨床現場で使用されている癌取扱い規約に基づくステージとは若干異なる
        部分があるため、取扱い規約ステージを集計した。
   ・治療前ステージ  当該腫瘍の初回治療前の病期を記録するための項目。
   ・術後病理学的ステージ   当該腫瘍の手術検体の病理所見で補完された初回治療前の病期を記るすための項目。
    ・総合ステージ   治療開始時点でのがんの状態をより正確に表しているとされる術後病理学的ステー
             ジを第一優先とし、術前治療が行われた術後病理学的ステージの適用外および、術
             後病理学的ステージが不詳であった例、観血的治療を行っていない例では、治療前
             ステージを用いてがんの治療開始時点での病期を示す指標として総合ステージを算
             出。
        なお、病期分類の集計については以下の条件を加えた。
        1)「集計項目の定義」に「症例区分」の「20:自施設診断・自施設初回治療開始、30:他施
          設診断・自施設初回治療開始」のみ集計
        2)「術後病理学的ステージ」の集計については、1)に加え、院内がん登録項目「外科的・体
          腔鏡的・内視鏡的治療の範囲」の結果区分が「原発巣切除を対象とする

登録数の年次推移2014~2016

◆集計値について
 ・個人情報が特定される可能性が高い、1件以上10件未満の集計値については、1-3件、
  4-6件、7-9件とし、10件以上は実数で表示する。(但し、「病期分類」は除く)
 ・全国値、岐阜県全体の集計値については、「がん診療連携拠点病院等院内がん登録2016年
  全国集計報告書(国立研究開発法人 国立がん研究センター・がん対策情報センター がん
  登録センター・院内がん登録分析室)」より参考とした。
◆その他、参考資料、関連資料
・がん登録・統計 国立がん研究センターがん情報サービス ・がん診療連携拠点病院等院内がん登録全国集計