がん遺伝子パネル検査

がん遺伝子パネル検査

がん遺伝子パネル検査とは

がんは遺伝子の変化によって起こる病気です。がん遺伝子パネル検査では、がん細胞に起きている遺伝子の変化に関して、一度に多数の遺伝子を調べる(解析する)ことで、がんの特徴に基づいた治療法を検討します。

「がん遺伝子パネル検査」を検討する方にご理解いただきたいこと
(がんゲノム情報管理センター(C-CAT)作成)

がん遺伝子パネル検査の目的と注意点

がん遺伝子パネル検査を受けることで、抗がん薬の選択に関連する遺伝子の変化が明らかになり、今後の治療選択に役立つ情報が得られる可能性があります。一方でこの検査を受けても、あなたの治療選択に有用な情報が何も得られない場合や、得られたとしても治療に適した薬剤がない場合もあります。また、解析に用いた検体の品質や量によっては、正確な結果が得られないこともあります。

がん遺伝子パネル検査は、保険診療の検査となります

保険診療でのがん遺伝子パネル検査の詳細

<対象となる患者さん>

保険診療の対象となるがん遺伝子パネル検査は下記のとおりです。(2021年8月現在)

検査名

OncoGuideTM
NCC オンコパネルシステム

FoundationOne®CDx
がんゲノムプロファイル

FoundationOne®CDx
Liquid CDx
がんゲノムプロファイル

検査実施場所

日本

米国

検査対象遺伝子数

124

324

検査対象融合遺伝子数

13

36

マイクロサテライト不安定性(MSI)

判定有り

判定有り

参考情報扱い

腫瘍遺伝子変異量(TMB)

算出あり

算出あり

参考情報扱い

必要な検体

腫瘍検体/血液

腫瘍検体

血液のみ
(リキッドバイオプシー)

結果までの所要期間

1.5~2か月

1.5~2か月

1.5か月程度

上記はいずれも腫瘍組織を用いた検査ですので、検査を実施するために十分な病理組織が必要となります。腫瘍組織がない、あるいは量が不足している場合、保険診療でのがん遺伝子パネル検査が実施できないことがあります。

<検査に関する費用>

内訳

金額

留意点

がん遺伝子パネル検査費用OncoGuideTM NCC オンコパネルシステムFoundationOne® CDx がんゲノムプロファイル

56万円の1~3割

がん遺伝子パネル検査費用については、検査実施時と結果説明時の2回に分けてお支払いいただきます高額療養費支給の対象となる場合があります

その他

諸費用の1~3割

外来受診料、病理診断料等初診から検査結果説明まで、3回程度受診していただきます

<実績>

実施年

実施人数

2019年

2名

2020年

10名

2021年

34名

2022年(4月まで)

4名

<申し込み方法>

現在治療を担当されている主治医とご相談ください。