外科系
心臓血管外科
低侵襲心臓手術(MICS)を導入し
負担の少ない手術を施行しています
当科は東濃地域唯一の心臓血管外科として、都市部の医療機関と比較しても遜色ない質の高い医療を提供しています。病状、手術の必要性、内容、危険性、術後の経過、費用などをしっかりご説明しますので、安心して診療を受けていただけます。2024年末から経カテーテル的大動脈置換術(TAVI)を導入する予定です。
病棟 |
中病棟7階 |
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外来 |
中央診療棟2階 |
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対象疾患 |
虚血性心疾患/弁膜症/狭心症/心筋梗塞/僧帽弁閉鎖不全症/胸部大動脈瘤/大動脈解離 ほか |
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スタッフ
心臓血管外科部長 兼 臨床工学部長 兼 救命救急センター医長
八神 啓-
主な専門領域・専門医等
日本外科学会認定医・専門医・指導医
日本心臓血管外科学会専門医・国際会員・修練指導医
日本胸部外科学会・正会員
日本冠動脈外科学会
日本人工臓器学会
日本循環器学会医師資格取得
平成13年
主任医師
石田 真一-
主な専門領域・専門医等
- 日本外科学会専門医
医師資格取得
- 平成27年
主任医師
森 旭弘-
主な専門領域・専門医等
- 日本外科学会
- 日本胸部外科学会
- 日本心臓血管外科学会
- 日本血管外科学会
- 日本臨床外科学会
- 日本循環器学会
医師資格取得
- 平成31年
外来診療表|心臓血管外科
初診・再診
月 |
火 |
水 |
木 |
金 |
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/ |
(午前)石田 真一 |
(午前)八神 啓 |
八神 啓 |
/ |
血管外科枠
月 |
火 |
水 |
木 |
金 |
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/ |
/ |
/ |
(午前)1,3,5週 森 旭弘 |
(午前)※血管外科医 |
心臓外科診療内容紹介
心臓の手術は怖い、不安だ、とお考えの方がほとんどだと思います。
最近は医療技術の進歩により心臓手術は非常に安全に施行できるようになりました。しかし、実際に手術を受けられる患者さん、ご家族の不安は、当事者にしかわからない大きなものがあると思います。そんな不安に対して、病状、手術の必要性、内容、危険性、術後の経過、費用などしっかりご説明させていただき、安心して診療を受けていただけるよう努力しております。
当科は、東濃地域唯一の心臓外科として、都市部の医療機関と比較しても遜色ない、質の高い医療を提供する責務を担っております。1982年に開設後、東濃の患者さんの心臓外科治療に取り組んでまいりました。今後とも、地元で安心して心臓外科治療を受けていただけるよう、医療活動を続けてまいります。
当科の特色
成人心臓外科手術全般
虚血性心疾患、弁膜症、および胸部大血管手術を担当します。週2件の待機手術に加えて、緊急手術に対応しています。
冠動脈バイパス手術
狭心症、心筋梗塞に対する手術です。病変や全身状態により、人工心肺を使用する手術と、使用しない手術を選択して施行しています。
弁膜症手術(弁形成、弁置換)
心臓弁の異常(逆流したり、狭くなったり)に対する手術です。僧帽弁閉鎖不全症は、ほとんどの症例で自己弁を温存した僧帽弁形成術を施行しています。心房細動を合併していた場合には、不整脈手術(メイズ手術)を併施します。
大動脈弁形成にも取り組んでおります。
2018年より低侵襲心臓手術(MICS)を導入しており、より負担の少ない手術を施行しております。
胸部大血管手術
胸部大動脈瘤、大動脈解離に対しての手術です。
待機手術、緊急手術とも対応しています。
施設認定
日本心臓血管外科学会専門医認定機構 基幹施設
日本成人心臓血管外科手術データベース参加認定施設
胸腔鏡下弁手術 実施認定施設
経皮的補助人工心臓(インペラ)実施認定施設
手術実績

MICSの紹介
2018年度の診療報酬改定より
「胸腔鏡下弁形成」・「胸腔鏡下弁置換」が新設され、当院でも2018年8月からMICSを開始しました。
現在MICSにて、僧帽弁形成、僧帽弁置換、大動脈弁置換を施行しております。今後適応症例を広げてゆく予定です。
低侵襲心臓手術(minimally invasive cardiac surgery:MICS)
胸骨正中切開を行わず、内視鏡補助下での心臓手術

手術の傷が小さく、術後疼痛も軽減されるため、早期退院が期待できます。
(注:すべての患者さんがMICSを施行できるとは限りません)
血管外科診療内容紹介
血管外科ときいてピンとくる人は少なく、いったい何をやっている科なのかという疑問が浮かぶのではないでしょうか。たしかに、これまでは日陰に隠れた存在でしたが、今後は飛躍的に発展するポテンシャルを秘めている科で、欧米では完全にメジャーな診療科の一つになっています。
当科は、おもに動脈および静脈の疾患を対象とし(頭頚部、心臓、胸部大血管を除く)、全身の血管を診療しています。具体的には腹部大動脈瘤、閉塞性動脈硬化症、下肢静脈瘤といった疾患がおもな疾患となります。これらは良性疾患であるため、患者さんの体の状態(年齢、生活状況、併存疾患の有無、程度)、家族状況などをしっかりと評価してから治療を開始するようにこころがけています。
治療には、薬物療法を主体とする内科的治療、血管内治療(手術よりは体への負担が少ない)、そして手術治療を行っており、個々の症例にあわせて選択しています。
●腹部大動脈瘤/開腹人工血管置換術・ステントグラフト内挿術(血管内治療)
●閉塞性動脈硬化症/薬物・運動療法・血管内治療(骨盤内などの動脈で狭いところを広げ、金属製のステントを留置する―カテーテル治療)バイパス手術
●下肢静脈瘤/弾力ストッキングによる圧迫療法、硬化療法、手術
これら以外にも、深部静脈血栓症、リンパ浮腫といった疾患も対象としております。

写真左はステントグラフト内挿術(EVAR)施行前の血管撮影像です。
紡錘状の動脈瘤を認めております。施行後(右の写真)では動脈瘤は造影されなくなっております。
手術・治療につきましては、名古屋大学と連携しながら、治療を行って参りますので、ご相談ください。最適な治療法を提案させていただきます。