外科系
歯科口腔外科
地域連携を行い
難しい口腔外科疾患に対応します
当科は、地域の歯科で治療することが難しい口腔外科疾患のみに対応する診療科です。地域医療機関との連携を積極的に行い、年間1000件以上の外来小手術を行っています。中でも口腔悪性腫瘍については重点を置いて診療にあたっています。
病棟 |
中病棟6階 |
|---|
外来 |
中央診療棟2階 |
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対象疾患 |
口腔がん/顎変形症/口腔顔面外傷/顎・口腔良性腫瘍/口腔粘膜疾患/顎骨嚢胞/顎関節症/唇顎口蓋裂 |
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スタッフ
歯科口腔外科部長
河原 康-

認定医、専門医等
日本口腔外科学会専門医
日本口腔外科学会指導医
日本口腔腫瘍学会暫定口腔がん指導医
日本がん治療認定医機構がん治療認定医(歯科口腔外科)医師資格取得年度
昭和63年
歯科口腔外科主任医長
安藤 道代-
認定医、専門医等
- 日本口腔外科学会専門医
- アジア口腔顎顔面外科学会会員
医師資格取得年
- 平成21年
歯科口腔外科主任医師
近藤 祐太朗-
認定医、専門医等
- 日本口腔外科学会認定医・専門医
- 日本口腔科学会認定医
- 日本がん治療認定医機構がん治療認定医(歯科口腔外科)
医師資格取得年度
- 平成28年
歯科口腔外科医師
中村 凜太郎
歯科口腔医師
平松 佑介
<特色・症例数・治療成績>
外来診療表|歯科口腔外科
初診
月 |
火 |
水 |
木 |
金 |
|---|---|---|---|---|
河原 康 |
中村 凜太郎 |
平松 佑介 |
1、3、5週 近藤 祐太朗 |
1、3、5週 安藤 道代 |
再診
月 |
火 |
水 |
木 |
金 |
|---|---|---|---|---|
平松 佑介 |
安藤 道代 |
中村 凜太郎 |
平松 佑介 |
河原 康 |
安藤 道代 |
河原 康/※初川 久美子 |
近藤 祐太朗/※長谷川 令賀 |
中村 凜太郎/※丹下 雄貴 |
1、3、5週 近藤 祐太朗 |
中村 凜太郎 |
近藤 祐太朗 |
安藤 道代 |
河原 康 |
平松 佑介 |
診療内容
口腔外科疾患のみの診療を行っています。歯の修復処置、義歯、歯槽膿漏症の治療、小児歯科、矯正歯科治療、インプラント治療などは行っていません。70%以上の患者さんが地域の診療所、病院からの紹介患者さんです。対象疾患は有病者の抜歯処置から口腔癌の治療まで、口腔外科疾患のほぼすべてを対象としています。
特色
外来ではR7年1年間に4,789名の初診患者さんが来院されました。その中で紹介患者さんは2,348名(当科集計)、紹介率47.3%でした。高齢者、有病者の抜歯、埋伏歯抜歯、嚢胞摘出、歯根端切除手術、小腫瘍の切除など年間に2,012件の外来小手術を行っています。入院が必要な患者さんも年間410名おられました。その内訳は循環器疾患、脳血管障害、出血性素因、慢性腎不全など基礎疾患を有する患者さんやビスフォスフォネート製剤・デノスマブなどの骨吸収抑制薬に関連する顎骨壊死のリスクの高い患者さんの抜歯、その他、嚢胞摘出、顎炎などの感染症、口腔良性・悪性腫瘍、唇顎口蓋裂、顎変形症、外傷(歯牙、歯槽骨、顎骨骨折)などがあり入院手術件数は401例でした。なかでも口腔悪性腫瘍についてはがん拠点病院の責務として重点をおいて取り組んでおり、患者数も毎年増加傾向にあり、R7年度は32名の患者さんが受診されました。今後も右肩上がりに増加していくものと考えられます。また、がん診療連携拠点病院における周術期口腔ケアへの取り組みとして手術前から2,225名の口腔ケアを実施し誤嚥性肺炎などの術後合併症の予防と化学療法、放射線治療に伴う口腔合併症の予防や治療に努めています。岐阜県立多治見病院歯科口腔外科は歯科臨床研修の指定施設となっていますので現在2名の歯科医師が研修しています。平成22年度からは他の管理型研修施設の協力型施設になりましたので、3か月間(本年度は2名で6か月間)他の施設の研修歯科医も受け入れています。現在、毎日70名程の患者さんが外来に受診されます。その内訳は初診15~20名、再診30~60名前後、外来小手術(月~木)10~18名ほどです。常勤歯科医師5名(内レジデント2名含む)、1年目の歯科研修医1名(2年目の歯科研修医は麻酔科研修に専任)、その他、看護師2名、歯科衛生士8名、受付2名、また、医師クラークが1名配置されています。狭いですが、清潔で明るい外来診療室として皆頑張っています。
検査・治療成績
口腔悪性腫瘍の治療方針は可能な限り根治的な外科的切除を主体としており、状態に応じて放射線治療、抗がん剤による化学治療を併用しています。過去21年間に岐阜県立多治見病院歯科口腔外科を受診され、根治的外科治療を行い得た183例(舌96例、下顎歯肉36例、上顎歯肉24例、頬粘膜16例、口底7例、口蓋4例)の治療成績(Kaplan‒Meier法)は5年累積原病生存率84.2%。臨床病期別ではⅠ期:96.6%、Ⅱ期:92.0%、Ⅲ期:68.8%、Ⅳ期:63.9%でした。良好な生存率が得られております。
対象疾患
口腔がん/顎変形症/口腔顔面外傷/顎・口腔良性腫瘍/口腔粘膜疾患/顎骨嚢胞/顎関節症/唇顎口蓋裂
顎・口腔腫瘍
口の中や顎の中には良性のものから悪性(がん)のものまで多種多様の腫瘍ができます。なかなか治らない口内炎や潰瘍、腫れ物があるようでしたら、早めに受診してください。
顎変形症
下顎前突症(受け口)、上顎前突症、開咬症(口を閉じても上下顎の歯が咬み合わない)などで、歯の矯正治療だけでは治らないような顎の骨格性の変形症にたいして手術的に移動して矯正します。ただし手術前の矯正治療や手術後の保定治療が必要になることが多く、地域の矯正歯科との合同治療となります。
口腔顔面外傷(口唇・口腔粘膜の裂傷、歯牙破折・脱臼、歯槽骨・上下顎骨骨折)
スポーツ、喧嘩、交通事故などが原因することが多いようです。歯が抜け落ちてしまった場合には、できるだけ乾燥しないように清潔な牛乳・生理食塩水(無ければ水道水)に浸したガーゼやコットンに包んで持ってきてください。再植することで保存できることもあります。顎が骨折してしまった場合には入院、手術による整復・固定が必要になることもあります。
埋伏歯・埋伏智歯
顎の中に埋まったままで生えてこない歯や親知らずの抜歯。ほとんどが外来通院でできますが深いところに埋まっていたり、多数の歯を同時に抜歯する場合には数日の入院が必要になることもあります。その他、他の疾患でいろんな薬を内服しておられる方、歯根の肥大・癒着など抜歯困難が予想される方の抜歯も行っています。
炎症(骨膜炎・骨髄炎・蜂窩織炎・歯性上顎洞炎)
虫歯や歯槽膿漏からの感染で顎の周囲や顔が腫れたり、発熱、疼痛、開口障害を伴ったりします。薬(抗生剤・消炎剤)、消炎処置(排膿)、原因の除去でほとんどの方は治りますが、炎症が拡がっている場合には入院下での早急な処置が必要になることもあります。
顎骨嚢胞
顎の中にできる袋状のものです。ほとんどが虫歯を放置することによってできます。その他に埋伏歯が原因することもあります。いずれにしても虫歯や埋伏歯は嚢胞の原因になりますので治療あるいは抜歯しておかれることをおすすめします。
顎関節症
口を開けたり閉じたりするときにカクカク音がして痛みを感じる、口が開きづらくなったり閉じづらくなったりすることがある、あるいは耳の前や下から顎にかけて痛みを感じるなどいろんな症状を示す疾患です。当科では症例に応じて消炎鎮痛剤・筋弛緩剤の内服、スプリント(上顎の歯に被せるセルロイド製の簡単な装置)などで治療を行っています。
その他口腔顔面の原因不明の痛み・感覚異常、味覚異常などどんなことでも気になるようなことがありましたらご相談下さい。
唇顎口蓋裂(育成医療指定機関になっています)
生後哺乳がうまくできないようであれば顎裂部を閉鎖する義歯様の哺乳床を作成し、できるだけ哺乳瓶からミルクを摂るようにします。そして生後3~5ヶ月頃(体重5kg前後)に口唇部の閉鎖手術(口唇形成手術)を行い、言葉を話しだす1.5~2歳ごろに口蓋部の閉鎖手術(口蓋形成手術)を行います。その後言語治療が必要であれば当院リハビリテーション科言語治療室で行っています。また乳歯から永久歯に交換が始まる6~7歳に歯のかみ合わせを診ていただくために矯正歯科(育成医療指定医療機関)に紹介しています。
– お願い –
当科では5名の歯科医師すべてが口腔外科を専門としておりますので、一般的な歯の治療、歯槽膿漏の治療、義歯の治療は行っておりません。よろしくご理解のほどお願いいたします。
- 歯科医療における医療安全対策について -
当院では歯科医療における医療安全対策に取り組んでいます。
●歯科医師の医療安全対策に係る研修の受講と全職員の定期的な院内研修への参加
●安全で安心な歯科治療を提供するための装置、器具の設置
(AED,酸素、救急蘇生セット、歯科用吸引装置など)
●緊急時の医科診療科との連携
●医療安全対策に係る指針等の策定や医療事故・インシデントを分析し改善策を講じる体制の整備