より安全に、より正確に。早期回復が期待できるロボット支援手術。
当院では、さまざまな診療科でロボット支援手術を導入しています。ここでは産婦人科での活用方法やメリットについてご紹介します。
産婦人科 腫瘍部長 森 正彦
手術の翌日からほとんどの患者さんの歩ける姿が見受けられるほど、身体への負担が少ない手術です。
■診療科・担当
産婦人科
■主な対象疾患
子宮筋腫、子宮腺筋症、
早期の子宮体がん

手術方法
子宮筋腫・子宮腺筋症・早期の子宮体がんに対する子宮全摘術にロボット支援手術を導入しています。手術ではおへそを中心に横並びにおよそ1cm以下の傷を複数つけロボットアームを挿入して行います。解像度の高い3D映像で体の中を見ることができるほか、お腹の中に直接手を入れているような感覚なので自由度が高く、手ブレもないため繊細な手術ができるのが特徴です。手術時間はおよそ2時間で、前日に入院していただき、術後4日目に退院となります。問題がなければ術後数ヶ月で診療が終わり、定期的な通院の必要はありません。
導入メリット
傷一つひとつが1cm以下の小さい穴ですので、出血量や痛みも少ない低侵襲な手術です。術後の回復も早く、ほとんどの患者さんが手術翌日から歩く姿が見受けられるほどです。女性の方が多く気にされる傷跡も、あまり目立ちません。一般的な入院日数の目安は6日間で、ほとんどの患者さんが退院されます。また、ロボット支援手術では助手も執刀医と同じ目線で術野が見られるので、スタッフの習熟度も早く、次世代を担う人材の育成にも役立っています。ソフト・ハード面ともに地域の患者さんに貢献できるものと考えています。
