この度、岐阜県立多治見病院泌尿器科において、前立腺肥大症の治療機器「Rezum システ
ム」が導入されました。この機器は岐阜県で初めての導入になります。
概要
前立腺肥大症は加齢とともに増加し、80歳以上では80%を超えると言われています。前立腺が肥大すると、尿道を圧迫し、尿の出が悪くなるなど、日常生活に大きな影響を及ぼします。Rezumシステムによる経尿道的水蒸気治療は、前立腺肥大症を低侵襲に治療する、新しい治療法です。
治療について
Rezumシステムは、内視鏡を用いて尿道から入り、水蒸気を利用して前立腺肥大症を治療する医療機器です。前立腺に注入された水蒸気が、肥大した組織内に蔓延し、細胞を破壊し、その細胞が体内で自然に吸収されていくことで前立腺肥大症にともなう症状を緩和します。したがって尿道粘膜や性機能温存が可能です。
メリット
非常に低侵襲な手術方法ですので、前立腺肥大症に伴う下部尿路症状を有する方で、全身状態が不良のため、合併症の危険性が高い方、高齢もしくは認知機能障害のため術後せん妄、身体機能低下のリスクが高い方にメリットがあります。
現時点で本治療は全ての前立腺肥大症には適応されませんので、治療適応については主治医にご相談ください。
運用開始
令和 4年 12月~
問い合わせ先
地方独立行政法人 岐阜県立多治見病院 泌尿器科 藤田 高史
経営企画課 八田 将志
電話番号:0572-22-5311(内線番号:2216)
FAX:0572-25-1246
E-mail:info@tajimi-hospital.jp