歯科口腔外科

スタッフ

職名・氏名 歯科医師資格取得 主な専門領域・専門医等
河原 康

歯科口腔外科部長
河原 康

昭和63年 日本口腔外科学会専門医
日本口腔外科学会指導医
がん治療認定医(歯科口腔外科)
歯科口腔外科主任医師
柴田 章夫
平成21年 日本口腔外科学会専門医
日本口腔科学会認定医
歯科口腔外科主任医師
小栗 崇
平成22年 日本口腔外科学会認定医
歯科口腔外科医師
大平 芽実
平成26年 日本口腔外科学会認定医
歯科口腔外科医師
折山 資
平成28年

<特色・症例数・治療成績>

診療内容

口腔外科疾患のみの診療を行っています(対象となります個々の疾患につきましてはホームページの歯科口腔外科をクリックし てご覧ください)。歯の修復処置、義歯、歯槽膿漏症の治療、小児歯科、矯正歯科は行っていません。地域医療機関との連携を積極的に推し進めていますので初 診の約半数が地域の歯科、医科診療所、病院からの紹介患者さんです。

紹介記事

外来では一般的な抜歯、埋伏智歯(顎の中に埋っている親知らず)の抜歯、嚢胞(顎の中の袋状の病変)の摘出、小腫瘍の切除など年間1000~1500件の外来小手術を行っています。

入院が必要な患者さんも年間300名ほどおられます。その内訳は抜歯、嚢胞摘出、顎炎などの感染症、口腔良性・悪性腫瘍、唇顎口蓋裂、外傷(歯牙、歯槽 骨、顎骨骨折)などがあります。中でも口腔悪性腫瘍(ほとんどが舌癌、歯肉癌などの扁平上皮癌)については地域における基幹病院の責務として重点を置いて 取り組んでいます。
なお岐阜県立多治見病院歯科口腔外科は歯科医師臨床研修の指定施設となっていますので現在2名の歯科医師が研修しています。

県立多治見病院は地域の基幹病院として高度専門医療、救急医療に対応し、地域の医療機関との連携をすすめています。歯科口腔外科においてもより高度な医療を目的に地域医療機関からの紹介を主体としております。

年間2500~3000名の初診患者さんが受診されています。その約半数の方が他の歯科医院、一般医院、病院からの紹介です。毎日40~50名の患者さん が外来に来ておられます。その内訳は初診10~15名、再診20名前後、外来小手術(月~木)10~12名ほどです。歯科医師3名、歯科研修医1名、看護 師、衛生士、技工士各1名で外来診療にあたっています。清潔で明るい外来診療室として皆頑張っています。外来小手術には全身的に何らかの疾患を有しておら れる方の抜歯、埋伏智歯(顎の中に埋っている親知らず)の抜歯、嚢胞(顎の中の袋状の病変)の摘出、小腫瘍の切除などがあります。これら外来小手術を年間 1000~1500件行っています。

その他には歯が関連した感染症あるいは他の原因で口の中や顔が腫れてしまった方、口を開いたり閉じたりする時に音がしたり痛みを感じたりする顎関節症の方などが来院されます。

入院が必要な患者さんも年間300名ほどみえます。その内訳は入院下での抜歯、顎骨内嚢胞摘出、顎炎などの感染症、悪性腫瘍、唇顎口蓋裂、外傷などです。 なかでも口腔悪性腫瘍(ほとんどが舌癌、歯肉癌などの扁平上皮癌)の治療については基幹病院の責務として重点をおいて取り組んでいます。治療方針は可能な 限り根治的な外科的切除を主体としており、状態に応じて放射線治療、抗がん剤による化学治療を併用しています。1991年4月から2009年3月までの 18年間に岐阜県立多治見病院歯科口腔外科を受診され、根治的外科治療を行い得た150例(舌73例、下顎歯肉31例、上顎歯肉21例、頬粘膜15例、口 底6例、口蓋4例)の治療成績(Kaplan-Meier法)は5年累積原病生存率81.8%。臨床病期別ではⅠ期:97.2%、Ⅱ期:90.0%、Ⅲ 期:64.9%、Ⅳ期:63.4%でした。良好な生存率が得られております。以下、当科で扱っています対象疾患を具体的に説明します。

対象疾患

埋伏歯・埋伏智歯

顎の中に埋ったままで萌えてこない歯や親知らずの抜歯。ほとんどが外来通院でできますが深いところに埋っていたり、多数の 歯を同時に抜歯する場合には数日の入院が必要になることもあります。その他、他の疾患でいろんな薬を内服しておられる方、歯根の肥大・癒着など抜歯困難が 予想される方の抜歯も行っています

炎症(骨膜炎・骨髄炎・蜂窩織炎・歯性上顎洞炎)

虫歯や歯槽膿漏からの感染で顎の周囲や顔が腫れたり、発熱、疼痛、開口障害を伴ったりします。薬(抗生剤・消炎剤)、消炎処置(排膿)、原因の除去でほとんどの方は治りますが、炎症が拡がっている場合には入院下での早急な処置が必要になることもあります。

嚢胞

顎の中にできる袋状のものです。ほとんどが虫歯を放置することによってできます。その他に埋伏歯が原因することもあります。いずれにしても虫歯や埋伏歯は嚢胞の原因になりますので治療あるいは抜歯しておかれることをおすすめします。

外傷(口唇・口腔粘膜の裂傷、歯牙破折・脱臼、歯槽骨・上下顎骨骨折)

スポーツ、喧嘩、交通事故などが原因することが多いようです。歯が抜け落ちてしまった場合には、できるだけ乾燥しないよう に清潔な牛乳・生理食塩水(無ければ水道水)に浸したガーゼやコットンに包んで持ってきてください。再植することで保存できることもあります。顎が骨折し てしまった場合には入院、手術による整復・固定が必要になることもあります。

顎・口腔腫瘍

口の中や顎の中には良性のものから悪性〔癌〕のものまで多種多様の腫瘍ができます。なかなか治らない口内炎や潰瘍、腫れ物があるようでしたら、早めに受診してください。

唇顎口蓋裂(育成医療指定機関になっています)

生後哺乳がうまくできないようであれば顎裂部を閉鎖する義歯様の哺乳床を作成し、できるだけ哺乳瓶からミルクを摂るように します。そして生後3~5ヶ月頃〔体重5kg前後〕に口唇部の閉鎖手術(口唇形成手術)を行い、言葉を話しだす1.5~2歳ごろに口蓋部の閉鎖手術(口蓋 形成手術)を行います。その後言語治療が必要であれば当院リハビリテーション科言語治療室で行っています。また乳歯から永久歯に交換が始まる6~7歳に歯 のかみ合わせを診ていただくために矯正歯科(育成医療指定医療機関)に紹介しています。

顎変形症

下顎前突症〔受け口〕、上顎前突症、開咬症〔口を閉じても上下顎の歯が咬み合わない〕などで、歯の矯正治療だけでは治らな いような顎の骨格性の変形症にたいして手術的に移動して矯正します。ただし手術前の矯正治療や手術後の保定治療が必要になることが多く、地域の矯正歯科と の合同治療となります。

顎関節症

口を開けたり閉じたりするときにカクカク音がして痛みを感じる、口が開きづらくなったり閉じづらくなったりすることがあ る、あるいは耳の前や下から顎にかけて痛みを感じるなどいろんな症状を示す疾患です。当科では症例に応じて消炎鎮痛剤・筋弛緩剤の内服、スプリント〔上顎 の歯に被せるセルロイド製の簡単な装置〕などで治療を行っています。
その他口腔顔面の原因不明の痛み・感覚異常、味覚異常などどんなことでも気になるようなことがありましたら御相談下さい。

―お願い―
当科では3名の歯科医師すべてが口腔外科を専門としておりますので、一般的な歯の治療、歯槽膿漏の治療、義歯の治療は行っておりません。
よろしくご理解の程お願いいたします。

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